もし、髪の毛が自分になかったらどう感じますか?
自信をなくして、外に出るのも嫌になるのではないでしょうか。
特に多感な子供や女性であればなおさらです。
「ヘアドネーション」という言葉を聞いたことがありますか?
長く伸ばした髪を切って寄付し、小児がんの治療や先天性の無毛症、
また不慮の事故などにより、髪の毛を失った方々の
ウィッグ(かつら)に役立てるボランティアのことです。
医療用の人毛を使ったフルウィッグは最低でも数十万円し、
小さな子どもであれば成長に合わせて買い替える必要があります。
そして、人毛ウィッグの寿命はだいたい2年ほどしかないそうです。
治療費もたくさんかかるのに、そのうえウィッグまで買える人はそういないといいます。
寄付に必要な髪の長さは、基本的には最低12インチ(30.48㎝)からですが、
それに満たない長さの髪でも、美容師の卵の練習用のウィッグや
カラー剤の色見本の原料用などに転売し、
医療用ウィッグの制作費用になるので大丈夫なんだそうです。
パーマやヘアカラー、縮毛矯正などをしてしまった髪でも
ダメージの少ないものであれば、年齢・性別に関係なく寄付できます。
1つのウィッグを作るには20~30人分の髪の毛が必要になります。
この活動に賛同する美容室で、
かつらに使う分をカットしてもらった後、好みのスタイルに整えてもらえます。
自分の髪の毛が世界の誰かを救うとしたら、こんなに素敵なことはありませんね。